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2006/04/07 (金)
□おかしい 今日はおかしい。なんだか調子がおかしい。
朝から夜まで何十回もため息をついていた。目つきもおかしかったのか、学校で何人かに心配されてしまった。まぶたが痙攣する。バイクに乗っているときに、すさんだことばかり考える。こういう人は、明らかに運転してはいけない。
おかしい。無理やりに元気に振舞って、一人になったときに何も考えずに深いため息が出る。自分が削れていく。
こうすればこうなる、なんていう脳内シミュレーションは、どれだけ考えてもあくまでも脳内だ。10年前に描いたそれがうまくいっていれば、今頃僕は何の不安も不満も無くバラ色に生きているだろうが。
□カタコリズム 西原理恵子「女の子ものがたり」「上京ものがたり」読了。
西原理恵子は今、いい感じに脂が乗ってるなあと思った。「毎日かあさん」で見せるギャグと愛、「ものがたり」シリーズで見せる切なさとほろ苦さ、この2種類の出力ベクトルとそのベクトルの長さが物凄くいい感じで安定している。いい道見つけたなあ〜というかなんというか。両シリーズは、彼女のここ10年での最高傑作だと思う。
□その名はNHK [本]NHKにようこそ! 滝本竜彦
 NHKにようこそ! - アーティスト: 滝本 竜彦 角川書店
- 値段: ¥ 580
- はてな: asin:4043747020
NHK、日本ひきこもり協会である! ああーもう僕は作者がこの略称を思いついた次点でとりあえず読みます、読みたいです、という感じでした。ひきこもりの主人公、佐藤と謎の美少女・岬ちゃん。ひきこもり→出会い→恋→脱出! というイカニモなストーリーではなくて、もっとエグくて深くて情けなくて、泣けて、でも大切で笑えて重い作品でした。
ひきこもりの心理描写についての是非は色々あると思うが、自分としては現状のエンターテイメント的な作品でしっかり向き合って描けている作品はこれが頂上のほうに位置していると思うし、作者のあとがきでこれを書いてから小説が書けなくなった、というのも分かるなあという迫力があった。入魂とはこのことだろう。「命を懸ける」ということに対する心情のあり方には、素朴にけっこう共感したなあ。この作品が書かれた時期を考えると、主人公はひきこもり的体質と、ニート的体質が混同されているような感はあるが、当時はまだニートという言葉は一般的ではなかったような気はするし、分類としては2002年1月当時にしてはひきこもりに区分してよいものだったのではないかと思う。まあ自分自身のメンタリティとけっこう共感するところもあるし、そういう点でちょっとは贔屓目に見ているのかもしれないけれど……。
他にも、エロスとバイオレンスとドラッグに関する描写にはけっこう笑ったし(今のところ、通販で買った合法ドラッグをここまで詳細かつ効果的に描いた小説を僕は他に知らない)、岬ちゃんと佐藤の終盤の、命を懸けたひりひりするやりとりには泣きそうになった。分量の割には(文庫版で320ページ程度)幅広いテーマを扱っている点にも、凄いなーと思う。エロゲー、ロリコン、ひきこもり、宗教、ドラッグ、恋愛、自殺など、多岐に渡る分野が錯綜して入り乱れる本作は、読み応えがあった。ラストのちょっと前進した感じも、さわやかで良かったです。A-
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