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冷麺王宮

 

2003/03/31 (月)

あくまで実効性重視
反戦反戦スタン反戦。
●昨日は京都市でデモ行進やっていた。「ピースウオーキング」だそうで、歩きながら太鼓を打ち鳴らして反戦コールしてた。相変わらず実態的効果に大きな疑問が残る行動である。「京都市で」「街中を」「皆で歩いて」どういう意味があるのだろう。しかも参加していたのは市民団体、宗教団体、労働組合の人間がほとんどだったらしい。当たり前だよな。そこに良識ある一般市民はいないのだよ。選挙も近いし運動家の人は大変ですな。アホくさい。交通の邪魔である。

●始まってしまったのならすみやかに終結することをまず第一としなければならない。長引く方が双方の犠牲が増えるからだ。仮に反戦運動が高まって戦争終了になるとしよう(そんなことはありえないけど)。しかしそこに残るのは一般市民と兵士の死屍累々。指導者は健在なのであるよ。かくして戦争は再び起こるだろう。今最も重要なのは恐らくフセイン政権の崩壊に伴う戦争の早期終結。ちなみにブッシュが死んでも戦争は終わらぬだろう。このあたり、デモやってる人はどう考えているのだろうか。

●僕らはイラクの一般民衆のために何が出来るのか。上記のデモをやっても彼ら彼女らには何も届かないだろう。現時点で「即効性のある」できることといえば、モノかカネかヒトなのである。投書やデモではない。現地までボランティアで行くとか、救援物資を送るとか、募金をするとかを推奨してそれを人々に協力を求めるのならば、まだ具体的であり賛同できる部分はある(ただし、「それらが一体どれくらい役立ったか」という具体的な事後検証をすることを前提として)。

●インターネットでも、何か出来ることはないか、という流れで、せめて声をあげようという運動があった。一人一人が己のスタンスを明確にするのは、それ自体悪いことではない。一人一人の力は無力に等しくとも、集まれば少しは何かの力になるかもしれない。しかし、今回の事例に限っては、一国の政策を転換させる程の影響力は残念ながら全くないだろう。それよりも、多くの人間が集まるのなら、1人1万円の募金でもしたほうがまだ効果が大きいと思う。

さらに言う。何らかの反戦活動をしている人々よ。それが自己満足的行為ではなく、目的を持った意味ある活動だと言うならば、絶えず自分達のやっていることを検証せよ。自分達の行為・運動が、イラク・日本・アメリカ・あるいは世界に一体どのような影響を及ぼしたのか、どういう意味があったのか、具体的に検証せよ。人々に反戦運動として参加を呼びかけるのであれば、「それが一体いかほどの効果を持つのか」を明らかにしていただきたい。

●ここまで言ったのは、「どうせ事後検証なんてどこもやらねーんだろうな」という見通しを持っていささかの皮肉をこめて言っているのであるが(実際効果がないという結果しか出ないし)、何も僕はニヒリズムっていうわけじゃない。むしろ人間の可能性には大いに期待している者である。

具体的に書こう。「即効性のある方法云々」と上に書いた。僕は「即効性はないけど最も効果のある事」は何かはわかっている。そう、僕らがなしえる最大のことは、「一人一人の立場で、それぞれのなすべきことをコツコツやっていく」という事なのだ。受験生なら勉強、会社員なら労働、八百屋なら商売。そうやって自分の立場でできる、最も重要なことを淡々と行っていくことこそが、迂遠ではあるけど一番大事なことなのだ。受験生は一生懸命勉強して出世とかして政府の政策の決定プロセスに関わるようになればいい。会社員も頑張って税金納めたりあるいは出世して経済界に影響を及ぼせるようになればいい。「自分の行動の影響力を増大させる」最も重要なことは、今時分のしなければならない事を最大限の努力で為すことである。

それを忘れて一足飛びに反戦反戦言っても、実際問題どうにもならんし仕方が無いのである。僕からすればみっともないとさえ思う時がある。「とりあえず反戦の声を」も人によってはアリなのかもしればいけども、何も言わずに黙って給料全額募金する人のほうがすげーかっこいいと思うよ。「だから」僕はデモなどの運動には参加しない。僕が戦争終結や将来の平和のためにできる事は、目標に向かってただひたすらに勉強することなのである。就職活動してる人は、就職することである。そういう意識をもっている人々が頑張れば、どれくらいかかるかわからないけど必ず戦争が回避される可能性が大きい社会が来る。そういう意味で僕は人間を信じるのである。今の戦争に対して影響を及ぼすほどの事は何もできない自分の無力さを感じるのであればこそ、なおさら自分のすべきことを一生懸命やるだけなのだ。

ということで、とりあえず僕は事後検証の可能な募金を探して、幾ばくかの募金をさせていただこうと思う。長文におつきあいくださってありがとうございました。